YouTubeに「ぜんぶ知ってる?思わず叩きたくなる『超有名ドラムビート』30選!」と題した動画をアップしました。
タイトル通り、超有名なドラムビートを叩いて紹介している動画です。
ドラムが有名な曲というのは結構あって、選曲は非常に悩みました。あまり曲数が増えると大変だし(30曲でも十分に大変でしたが)、自分の中での程良いボリュームがこれくらいでした。
選曲をスムーズにする為に決めたルールは以下の3つ。
- なるべく有名な曲
- 1アーティスト1曲
- ドラムソロ的なイントロなどは除外する
2つ目のルールは下手するとLed Zeppelinだらけになったりするからですね(笑)
ですので、選曲への異論は認めます(笑) 動画のコメント欄で皆さんの好きなドラム曲も教えてください!
こういった動画を作るのは初めてだったので思っていた以上に時間が掛かりましたが、お陰様でなかなか好評のようです。
この記事では動画にも付けた各曲の譜面と、解説を掲載しておこうと思います。じっくり譜面を見たい方は是非活用していただければと思います。
良ければチャンネル登録、高評価もよろしくお願いします!
超有名ドラムビート 一覧 【譜面&解説】
Purple Haze
The Jimi Hendrix Experience (1967)
Drummer : Mitch Mitchell
ジミヘンのリフに対してストレートなスネアの4つ打ちで応えるMitch Mitchellのドラムがカッコ良い名曲!
2小節目以降、1拍目のスネアとキックをしっかり合わせるのがポイントです。
White Room
Cream (1968)
Drummer : Ginger Baker
“Sunshine Of Your Love”と迷いましたがビートのインパクトではこちら。このイントロ、日本人には水戸黄門ぽく聞こえてしまいますよね(笑)
Come Together
The Beatles (1969)
Drummer : Ringo Starr
Ringo Starrの気怠いビートが気持ち良い名曲。ややクレッシェンド気味に波をつけて演奏するとそれっぽくなります。
21st Century Schizoid Man
King Crimson (1969)
Drummer : Michael Giles
Michael Gilesのジャズを源流とした奔放なドラミングが圧巻の名曲ですね。このテーマ部分では1拍半フレーズを強引に3回繰り返していますが、それによって生まれる小節を跨いだグルーヴが最高です。
Immigrant Song
Led Zeppelin (1970)
Drummer : John Bonham
Led Zeppelinも名曲だらけのバンドですが、やはりこのビートはひとつの発明だと思い選曲。2、4拍の軸をしっかりキープすることと小節最後のゴースト・ノートがポイントです。
Tarkus
Emerson, Lake & Palmer (1971)
Drummer : Carl Palmer
叩いてみると分かりますが、このテンポで叩くの案外キツいです(笑) もしかするとツーバスでやってるかも?
Carl Palmerの性急なドラミングが炸裂している名曲!
Ziggy Stardust
David Bowie (1972)
Drummer : Mick Woodmansey
リズムキープの役割ではなく、ギターなど他の楽器と一緒に歌っているようなドラムが素晴らしい名曲です。3連符を重くならないように叩くのがポイント。
Superstition
Stevie Wonder (1972)
Drummer : Stevie Wonder
Stevie WonderがJeff Beckにあげるはずだったのに自分で先にやっちゃったという曰く付きの名曲。踊りだしたくなるようなグルーヴィーなドラムはStevie Wonder本人だそうです。
Walk This Way
Aerosmith (1975)
Drummer : Joey Kramer
ロックの枠を超えてHIP HOPシーンにも影響を与えた歴史的なビート。2拍目裏からのダブルは2打目が弱くならないように注意しましょう。
Born To Run
Bruce Springsteen (1975)
Drummer : Ernest Carter
普通ならフロアタムで叩いてしまいそうなところをキックで押し通してるのが素晴らしいですね。ビーターを押し付けずにリバウンドを使って連打しましょう。
We Will Rock You
Queen (1977)
Drummer :Roger Taylor
恐らく世界で最も有名なビートではないでしょうか?正確に言うとドラムではなく、足踏みや手拍子でレコーディングされているのですがライブではドラムでプレイされているのでピックアップしました。
Roxanne
The Police (1978)
Drummer : Stewart Copeland
Stewart Copelandはワールド・ミュージックからの影響をロックドラムに取り入れたパイオニア。裏からスタートして小節頭もキックを抜くというトリッキーなビートで曲を唯一無二なものにしています。よくレゲエ調と言われる曲ですが、Stingによるとタンゴのイメージだそうです。
My Sharona
The Knack (1979)
Drummer : Bruce Gary
少しコミカルなギターリフとユニゾンで強力にプッシュするビート。ドラムという楽器の重要性を再確認させられます。両手と右足を同時に鳴らす機会が多いので、縦のラインをしっかり揃えましょう。
ちなみに、後にTerry Bozzioが叩いたニューバージョンも存在するので興味がある方は検索してみてください。
Back In Black
AC/DC (1980)
Drummer : Phil Rudd
これぞハードロック!杭を打ち込むようなPhil Ruddの重いキックとスネアは8ビートのお手本です。2、4拍をしっかりと軸にして叩きましょう。
Don’t Stop Believin’
Journey (1981)
Drummer : Steve Smith
キックの4つ打ちで力強さを、裏に入るライドのカップで煌めきを表現したような、曲を引き立たせる素晴らしいビートですね。オープンハンドで叩くハイハットが大きくなりすぎないように注意しましょう。
YYZ
Rush (1981)
Drummer : Neil Peart
僕が最も尊敬するドラマーNeil Peartが遺したあまりにも有名なビート。カナダ・トロント国際空港のコードネーム「YYZ」のモールス信号からこの曲を生み出してしまうそのアイデアとセンスに脱帽です。
Run To The Hills
Iron Maiden (1982)
Drummer : Clive Burr
Iron Maidenの初期を支えたClive Burr。スリリングなドラミングがカッコ良いんですよね。このビートも4拍目の裏にタムを叩くセンスが素晴らしいです。
Billie Jean
Michael Jackson (1982)
Drummer : Leon Ndugu Chancler
Michael Jacksonの曲の中で最も有名なドラムと言えばこれ!一切の無駄を省いた素晴らしい8ビートです。初心者の練習曲としてもおすすめ。
Eye Of The Tiger
Survivor (1982)
Drummer : Marc Droubay
恐らく最も有名なシンバルチョークではないでしょうか。2回めも同じかと思いきや半拍ズラしているところがカッコ良いですね。
Rosanna
Toto (1982)
Drummer : Jeff Pocaro
多くのドラマーが必ず一度は挑戦する言わずと知れた名曲。Bernard PurdieとJohn Bonhamのビートから着想を得て生まれたそうですが、Jeff Pocaro独特のタメとニュアンスを再現するのは至難の業です。曲の展開に合わせてゴーストノートが増えていくアレンジセンスにも脱帽。
Sunday Bloody Sunday
U2 (1983)
Drummer : Larry Mullen, Jr.
どうやったらこんなリズムが思いつくのか?あまりにも独創的で素晴らしい名曲。ハイハット、スネアの16分は強弱をあまり付けずに叩くのがポイントです。
Everybody Wants To Rule The World
Tears For Fears (1985)
Drummer : Manny Elias
Tears For Fearsにはドラムが素晴らしい曲がたくさんあるのですが、この曲もそのひとつ。シンプルなポリリズムになっていて、ハイハットは2拍3連の裏打ちです。
Paradise City
Guns N’ Roses (1987)
Drummer : Steven Adler
AC/DCと同じく、これもまさにハードロックというビート。細かいことは考えず、大きなステージで演奏しているところをイメージして思い切り叩きましょう!
Dr. Feelgood
Mötley Crüe (1989)
Drummer : Tommy Lee
シンコペーションとハイハットオープンがテンポ以上にスピード感を演出している素晴らしいビートですね。Tommy Leeの荒々しいプレイがロックらしくて最高です。
Enter Sandman
Metallica (1991)
Drummer : Lars Ulrich
リズムパターン自体は目新しいものではないですが、Metallicaはこの曲(とアルバム)で間違いなく歴史を変えました。そこには、Larsにしか出せないこの粘りのあるヘヴィグルーヴが必要不可欠。名手Bob Rockによる伝説的なドラムサウンドも重要なポイントのひとつです。
The Beautiful People
Marilyn Manson (1996)
Drummer : Ginger Fish
ラウドな曲にシャッフルが意外にハマることを証明した画期的な曲じゃないでしょうか?2、4拍にしっかりとスネアを「落とす」感覚を大事に叩きましょう。
Take Cover
Mr. Big (1996)
Drummer : Pat Torpey
Pat Torpeyの代表曲と言えばこれ。元々はギターのPaul Gilbertがアイデアを思いついたそうですが、曲の最初から最後までこのリニアフレーズをキープするのは非常に難しいです。さらに途中からは左足でのハイハットも登場。四肢のバランスを鍛えるのに最適な1曲と言えます。
Around The World
Red Hot Chili Peppers (1999)
Drummer : Chad Smith
全身バネのようなChad Smithのロックグルーヴが凝縮された名曲。恐らく手癖なんだと思いますが、実はフラムを多用しているのがポイントですね。
Sunday Morning
Maroon 5 (2002)
Drummer : Ryan Dusick
Maroon 5と言えばこれ。絶妙なスイング感、お洒落ですねー。この曲のように小節の頭からではなく弱起(アウフタクト)でスタートする感覚、凄く大事です。
Starlight
Muse (2006)
Drummer : Dominic Howard
スタジアムで大観衆と一緒にプレイすることを前提に書かれたようなアンセム。すぐに覚えられるというのは優れたビートの必須条件だと思います。自分も手拍子する感覚で演奏しましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
やってみると結構大変でしたが、ドラムの魅力を少しでも伝えられていたら嬉しいです。
他にも紹介したい曲は沢山あるので、また第二弾やイントロ特集なども企画したいと思います!
良ければチャンネル登録、高評価もよろしくお願いします!