かなり遅れての記事更新となってしまいましたが……
去る11月29日に初となるソロ音源『Butterfly Effect』のミュージックビデオを公開しました!
まずはこちらをご覧いただければ幸いです。
『Butterfly Effect』ミュージックビデオ
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いかがでしょうか?
協力してくれた仲間たちの力で想像以上の曲に仕上がって、正直自分でも驚いています。
この記事では、
なぜソロ音源を作ろうと思ったのか?
どのようにして制作を進めていったのか?
などを備忘録として記録しておこうと思います。
なぜソロ音源を作ろうと思ったのか?
実は「自分名義の音源を発表したい」という想いはずっと持っていました。
これまでも曲のアレンジに関わったり、共作したりはあったのですが、あくまでもそこ止まり。
人生も折り返し地点を迎えようとする歳になり、自分がドラマーとしてだけでなく、ミュージシャンとしてどうありたいのか?この先どう生きていきたいのか?を考えた時、「挑戦しないとダメだ」と思ったんですね。
昨日の続きではなく、些細なことでも新しい挑戦をすることが、自分の人生を豊かにしてくれるんじゃないか。
そんな風に思い、今こそ「自分で曲を作ろう」と決心しました。
新型コロナウイルスの影響で、音楽関係のスケジュールがすべてキャンセルになっていたことも追い風となりました。
この状況で「時間がない」という言い訳は通用しません。
自分が追い込まれる状況をまず作りました。
どのようにして作曲を進めていったのか?
まずは作曲。
決して安易に考えていたわけではなかったのですが、これがかなり大変でした。
そもそもドラム以外の楽器がまともに演奏出来ないんですよね(笑)
自分の中にあるイメージと耳を頼りに、キーボードと向かい合う日々。ボツアイデアばかりが増えていく状況に何度も挫けそうになりました。この時ほど世の作曲者を尊敬したことはありません。本当に凄い……。
曲のイメージは、自分の好きなSF映画や80’s meets プログレメタル。
記念すべきオリジナル一曲目はこのイメージで作曲すると決めていました。「拙くても自分の好きなものを詰め込む」ことが完成の絶対条件でした。
そして、もうひとつ拘ったこと。
それは出来るだけ変拍子を自然に聞かせるということ。
すんなり聞ける(と自分では思ってる、笑)『Butterfly Effect』ですが、実は結構変拍子を使っています。イントロは3/4×3+4/4、サビは5/8×7+6/8という構成になっています。
そんな様々な拘りを詰め込んで、どうにか完成したのがこの曲です。
『Butterfly Effect』という曲名
実は『Butterfly Effect』という曲名はレコーディング段階でも決定していませんでした。
仮タイトルすらもなく、ただ「uchida-original」とだけ(笑)
決まったのは全パートのレコーディングが終わって最終ミックスが仕上がる直前。SF的なイメージを起点としていたこともあり、漠然と「SF映画に登場しそうな単語がいいな」と考えていました。
そこで思い浮かんだのが『Butterfly Effect』。
「1匹の蝶の羽ばたきが竜巻を引き起こす」というアレです。
バタフライ効果(バタフライこうか、英: butterfly effect)は、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象。カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を意味する標語的、寓意的な表現である。
バタフライ効果(Wikipediaより)
また、曲のキーがBであること、大好きな映画のタイトルであることも決め手となりました。
参加ミュージシャン&スタッフについて
参加してもらったミュージシャンたちはご存知の方も多いKPB(黒沢ダイスケ Progressive Band)の面々。
ここ数年毎年のようにツアーで顔を合わせていたので、今年会えない寂しさもあり、曲を作り始める前から依頼することを決めていました。みんな超タイトなスケジュールの中、予想を遥かに超えるテイクを送ってくれて、改めてそのセンスと腕前に惚れ直しました。
特にアレンジ段階から共同プロデュースという形で協力してくれた黒沢ダイスケくんには一生頭が上がりません。
ドラムのレコーディングは六合をはじめ、数々のバンドでお世話になっているスタジオラグの阪本くんにエンジニアをお願いしました。
おかげさまでパンチがあってクリアなドラムサウンドを録ることが出来ました。
MVの撮影場所はsomeno kyoto。
素晴らしい組み木のバックステージに一目惚れして、すぐに依頼しました。撮影はシッカイ映像制作というsomeno kyotoが手を組む若き映像チーム。
このステージ、なんとオーナーさんのDIYなんですよ。凄くないですか?
かつてお世話になっていたそのオーナーさんとは、コロナがなければ再会していなかったかも知れません。そういう意味ではコロナによってもたらされたものはプラスのものもあるんだなと考えさせられます。
『Butterfly Effect』クレジット
Butterfly Effect is written by Shingo Uchida (内田伸吾)
Produced by Shingo Uchida (内田伸吾) / Daisuke Kurosawa (黒沢ダイスケ)
Video by shikkai-eizou (シッカイ映像制作)
Drums – Shingo Uchida (内田伸吾)
Guitars / Programming – Daisuke Kurosawa (黒沢ダイスケ)
Bass – Tetsuya Ueda (上田哲也)
Keyboards – Yoshiko Ikejiri (池尻喜子) from 池尻家
Mixed and Mastered by Daisuke Kurosawa (黒沢ダイスケ)
Drums Recording Engineer – Hiromasa Sakamoto (阪本大雅)
ドラムキットについて
レコーディングおよび撮影に使用したドラムキットはこちら。
ドラムは絶大な信頼を寄せている相棒Sakae Almighty。スネアはここ3年ほどメイン機となっているTAMAの単板スネアTLM145S。シンバルはすべてZildjianです。
Sakaeは遂に来年から”Sakae Osaka Heritage“として再始動!新製品にも期待しています。
Sakae Almighty Series
Kick 22″ × 18″
Floor Toms 16″ × 14″, 14″ × 12″
Toms 12″ × 10″, 10″ × 8″
Snare
TAMA TLM145S Oiled Natural Maple 14″×5″
Zildjian Cymbals
13″ A CUSTOM Projection Hi Hat
16” S Medium Thin Crash
18” S Medium Thin Crash
18” S Trash Crash
20″ K CUSTOM Dry Ride
20″ ORIENTAL China Trash
18″ A CUSTOM EFX (Top) + 12″ ORIENTAL China Trash (Bottom)
10” A CUSTOM EFX (Top)+ 9″ ORIENTAL China Splash (Bottom)
8″ A CUSTOM Splash
6″ A CUSTOM Splash
Aquarian Drumheads
Los Cabos Drumsticks
dw Pedals
今後の予定は?
ありがたいことに色んな人から聞かれるのですが、今のところ予定は未定です(笑)
とは言え、せっかくこうして素晴らしいスタートを切れたので、来年以降も何かしらソロとしての活動を展開出来ればと考えています。アイデアだけは幾つかあるので気長に待っていただければ幸いです。
ほんの僅かな時間でもこの曲を楽しんでいただければこれ程嬉しいことはありません。
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